ーBrontosaurusーブロントサウルス

「ブロントサウルスとアパトサウルスがやはり別々の種だった!」

ブロントサウルスはアパトサウルス(Apatosaurus)と同種であると古生物学界が公式見解を示してから100年以上たった「2015年4月7日」オープンジャーナル誌のPeerJに衝撃の論文が掲載されました。それはリスボン新大学(ポルトガル)の古生物学者Emanuel Tschoppによって出された論文です。これにより、ブロントサウルスは見事に復活することとなりました。アパトサウルスとブロントサウルスの大きな差異は首の太さが違うらしい。アパトサウルスの首は優位にブロントサウルスの首よりも太いことが判明したのです。この研究での意味は今回のブロントサウルスの復活に留まらず、世界中で発見されているディプロドクス科の恐竜たちの分類に大きな影響を与えるかもしれません。例えば「ディンヘイロサウルス」は「スーパーサウルス属」に組み替えられました。これは北米でしか発見されていなかったスーパーサウルスがヨーロッパでも存在していたということになったのです。

ところで、このブロントサウルスが属している竜脚類ですが、昭和のころまでは「雷竜」などと呼ばれていました。その由来は、あまりにも大きくて体重が重たいので歩くときに地響きがしたのではないか? その音がきっと雷鳴のように轟いただろう、ということで雷竜と名付けられたのでした。実際このブロントサウルスは「Brontosaurus」と書きますが、この「Bronto」は雷鳴という意味です。