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白亜紀後期(約1億1,200万 – 9,350万年前)の時代、北アフリカ大陸バハリヤ・オアシス(現在のエジプト)、この場所でエルンスト・シュトローマーによって初めて発見された恐竜です。全長が15m―18m、文字通り史上最大級の獣脚類恐竜です。頭骨はまるでワニのような形、その歯もワニの様に鋸歯のない円錐状の歯が並んでいました。この歯の形からこの恐竜の食べ物は魚類だったのではないかと推察されていました。やがてオンコプリステスという全長約10メートルのノコギリエイの仲間のノコギリの歯である皮歯が下顎に刺さったスピノサウルスの下顎が発見されました。この発見によりスピノサウルスが魚を食べていたことが裏付けられました。実はスピノサウルスの尾椎からは長さ60cm近い繊細なとげが伸びています。このことから尾の形状はワニの様に平たい構造だったと考えられています。まるでワニの様に水中を泳いで狩りをする半水生の恐竜だったということです。また主食が魚だったということが分かったことで、当時の北アフリカに生存していた大型獣脚類のカルカロドントサウルスと上手に共存ができていたのでしょう。実はこのスピノサウルスはその後北アフリカの地殻変動により河川が姿を消すと共に絶滅することになります。この事もスピノサウルスの主食が魚だったことが伺えます。
スピノサウルスの頭骨化石 スピノサウルスの穴の開いた上顎、水圧感覚器官があったと推察されている スピノサウルスの巨大な大腿骨を手にする_エルンスト・シュトローマー
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